LANDMARK 2 Lesson 2 単語の意味&本文和訳 保存倉庫


Lesson 2

I’m the strongest!
オレは最強だ!

Part 1

successful 成功した、名声を勝ち得た、うまくいく
try to ―  ―するように努力する
achieve 達成する
challenge 難しいけれどもやりがいのある課題
show モノ to 人 人にモノを示す・教える
respect 尊敬、尊敬する
wheelchair 車イス
rank 順位、ランキング、順位をつける、ランク付けする

major 主要な
tournament トーナメント(競技大会)
status 身分、地位、資格
official 公式の、正式な
the Paralympics パラリンピック
as many ~ as …… ……と同じくらいたくさんの~
regular 通常の、普通の
rule 規則
almost ほとんど
the same as ~  ~と同じような
except ~ ~を除いて
except for ~  ~という点以外では、~を除いて、~がなければ

bounce 跳ねかえる、バウンドする
up to ~ (最高)~まで
require 人 to ― 人に―するように要請する
skill 技、技能、技術
quickly 素早く
accurately 正確に
technique 技術
need to ―  ―する必要がある
pay-paid-paid 払う、支払う
pay careful attention to ~ ~に十分な・慎重な注意を払う
condition 状態


「僕は成功している選手を一人知っている。その選手は僕の課題より大きな課題を達成することに努力してきている」 世界で一番上手なテニス選手の一人のロジャー・フェデラーは、ある日本人テニス選手に大きな敬意を表しました。その選手の名前は国枝慎吾です。慎吾は最高の車いすテニス選手のうちの1人です。何年もの間、世界第1位にランクされてきています(→世界ランキング第1位の座をキープしています)。

車いすテニスは世界で、主要な車いすスポーツのうちの1つです。パラリンピックの正式種目の座を得ていますし、普通のテニスと同じくらいたくさんのトーナメント大会を持っています。ルールは1つのことを除いては、通常のテニスとほとんど同じです。選手は、ボールを打ち返す前に、2回までバウンドさせることができます。車いすテニスは選手に、テニスの技術と同様、車イスを素早く、正確にコントロールする技術を持つように要求します(→車いすテニスでは選手は、テニスの技術に加えて、車イスを素早く、正確にコントロールする技術も身につける必要があります)。また、選手はテニスをしている間も、身体の状態に十分な注意を払う必要があります。


Part 2

spinal cord 脊椎
cancer ガン、腫瘍
at the age of ~ ~歳のときに
talented 才能のある、有能な
become good at ~  ~が上手・得意になる

a tour abroad 海外遠征
sight 光景
breathtaking 息をのむような、ワクワクさせる
amaze 驚かせる
particularly 特に
the number one 第1位の、ナンバーワンの
at that time 当時
thrill ワクワクさせる
cool カッコいい
overwhelm 圧倒する
match 試合
thought 考え
clear 明確な、ハッキリしている
objective 目標、客観的な

double ダブルス
title タイトル
mentally 精神的に
strong enough to ― ―するのに十分強い
win-won-won 勝つ
regularly 定期的に
around ~  ~の周りに、約~
following ~に続く、次の
mental 精神的な、精神の
trainer 訓練者、トレーナー
order 人 to ―  人に―するように命令する
shout 叫ぶ、大きな声を出す
doubt 疑う、~ではないと思う
in doubt 疑って
magic 魔法の
phrase 言葉、フレーズ
weakness 弱さ
disappear 消える


慎吾は1984年、千葉で生まれました。9歳のとき脊椎腫瘍にかかり、車イスを使うようになりました。11歳のときに、車いすテニスを始めました。運動には生まれつき才能があって、すぐに上達しました。

高校1年のとき、海外遠征に参加しました。(他の選手たちの)息をのむようなプレーの光景に驚かされました。特に、当時ナンバーワン選手だったリッキー・モリエールが、慎吾を一番ワクワクさせました。「カッコいい! なんてすごい選手なんだ!」 モリエールは力と技で他の選手を圧倒していました。「僕はいつかモリエールと試合したいなぁ」――この思いが車いすテニスをするハッキリとした目標を慎吾に与えました。

2004年、慎吾はアテネパラリンピックでダブルスのタイトルを獲りました(→アテネパラリンピックのダブルスで金メダルを獲得しました)。しかし、慎吾はタイトルを定期的に獲るほど精神的に強くはありませんでした。パラリンピックのあと2年間は、だいたい10位くらいにランクされていました。この状況を変えた人物が、メンタルトレーナーのアン・クインでした。アンは慎吾に、毎朝、鏡の中の自分を見ながら、「オレは最強だ!」 と叫ぶように指導しました。慎吾はこうすることに半信半疑でしたが、この言葉は慎吾にとって魔法の言葉になりました。すぐに自分の気持ちの中から弱さが消えていくのを感じたのです。


Part 3

follow one’s advice ~の助言に従う
single シングルス
the beginning of ~ ~の始まり
a run of ~  ~の連続
victory 勝利
finally ついに、最終的に
the Grand Slam グランドスラム

come close to ― ing もう少しで―するところである
slump スランプ、不振
than any other player 他のどんな選手よりも
defeat 打ち負かす、倒す
motivation 動機、モチベーション
realize that ~ ~だと悟る・理解する
rival ライバル
get strong 強くなる
help him out of ~ 彼が~から抜け出すのに役立つ
put A on B AをBに貼る
racket ラケット


(メンタル)トレーナーのアドバイスに従い始めて数か月後に、慎吾はジャパンオープンのシングルスのタイトルを獲りました。これが連勝の始まりでした。同じ年の秋には、ついに世界ランク1位になりました。次の年、2007年には、23歳で、車いすテニスの歴史上初めてグランドスラムを達成しました

世界ランク1位になって、慎吾は一度、もう少しでスランプに陥りそうになりました。他のどんな選手よりも強くなるために一生懸命努力してきていたのですが、今では倒すべき相手が誰もいなかったのです。テニスをするモティベーションを失っていました。そのとき、「僕のライバルは他の選手じゃないんだ。僕自身なんだ――昨日の僕なんだ。僕は、昨日の僕より強くなんなきゃいけないんだ」 と悟りました。この考え方のおかげで、スランプから抜け出すことができました。それ以来、「今日は、昨日の僕よりも強くなって見せる。明日は、今日の僕より強くなってやる」 という思いでプレーを続けています。「オレは最強だ!」――これは慎吾がラケットに貼っている言葉ですし、不利な試合の途中に心の中で言っている言葉でもあります。


Part 4

declare 宣言する
turn 転向する
professional プロの、プロ選手
involve 含む、関係させる
overcome 打ち勝つ、克服する
for one thing 一つには、1例を挙げれば、1つの理由としては
sponsor スポンサー
lack 欠けている、不足する
fund 資金
still それにもかかわらず、依然として
decide to ― ―する決心をする
meaning 意味

full 満員の、満腹の
stadium スタジアム
someday いつか
inspire 人 to ―  人を―するように駆り立てる・―する気にさせる・鼓舞する
disabled 身体障害の
dream 夢を見る
able-bodied 健康で丈夫な、五体満足の、健常の
become interested in ~ ~に興味を持ち始める
fascinate 魅了する

consecutive 連続して
action 行為、行動
encourage 人 to ― 人に―するように励ます、元気づける
as a boy (男の)子供の頃


北京パラリンピックのシングルスで金メダルを獲って、慎吾は2009年にプロに転向すると宣言しました。プロに転向する日本人初の車いすテニス選手でした。車イスのスポーツでプロになることは、克服する必要がある多くの課題を含んでいます(→車イスのスポーツでプロになるためには、克服しなければいけないたくさんの課題が絡んでいます)。1例を挙げれば、選手がスポンサーを見つけるのは難しいですし、選手のうちのたくさんの人がテニスのための資金不足です。それにもかかわらず、慎吾は、プロになることには大切な意味があると信じていましたから、プロになる決断を下したのです。慎吾は次のように言います。

僕は、いつか満員のスタジアムでプレーしたいんだ。そして、障害のある子供たちが「僕は車いすテニスプレーヤーになりたい」っていう夢を見られるようにさせてあげたいんだ。健常な子供たちがサッカー選手になったり、野球選手になったりしたいって夢見るのとまったく同じようにね。

また、みんなに車いすテニスに興味を持ってもらいたいんだ。だから、僕は勝つためだけじゃなくて、勝つことでみんなを魅了するためにプレーするんだ。


2012年、ロンドンで、慎吾は2大会連続してパラリンピックのシングルスで金メダルを獲りました。慎吾はタイトルを獲るためにプレーします。自分のやっていることで、慎吾が子供のとき持っていた夢と希望とちょうど同じような夢と希望を持てるように子供たちを元気づけることを願いながら。

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