LANDMARK 1 Lesson 9 単語の意味&本文和訳 保存倉庫


Part 1

dream of ~   ~を夢見る
space 宇宙
not everyone ~ 誰もがみんな~するわけではない
astronaut 宇宙飛行士
excellent 優秀な
try to ― ―しようとする
get into ~ ~に入る、~に到達する
space flight program 宇宙飛行計画
select ~を選ぶ
even if ~ たとえ~だとしても
survive ~を生き延びる、耐え抜く
in the end 結局、最後には
achieve   成就する、達成する

give up ~ ~をあきらめる
too quickly あまりにも素早く
promising 将来有望な
technology   (単独で使われているとき)科学技術、(他の言葉とくっついているとき)技術
take 人 into 場所 人を場所の中に連れて行く
president  会長、大統領
association  協会
ride-rode-ridden 乗る
sound like ~名詞~   ~名詞~のように聞こえる
scene 場面
fiction 小説
science fiction サイエンスフィクション、SF、空想科学小説
according to ~  ~によれば
reality  現実
middle 中間


世界中のたくさんの人々が、宇宙を旅するという夢を抱いています。しかし、みんながみんな宇宙飛行士になれるわけではありません。宇宙飛行士になるのはとても難しいのです。毎年、たくさんの優秀な人が、宇宙飛行計画に参加しようとしますが、そうした優秀な人のうち、たった数人しか選ばれません。たとえ選ばれたとしても、厳しい訓練を耐え抜かぬかなければいけません。結局、ごく少人数しか宇宙飛行士になるという夢を達成することができないのです。

しかし、夢破れた人たちも、そんなにすぐに夢をあきらめるべきではありません。今、私たちをもっと楽に宇宙へと連れて行ってくれるかもしれない、将来性のある科学技術があります。それは「宇宙エレベーター」と呼ばれています。日本宇宙エレベーター協会(JSEA)の会長大野修一さんは、「海外旅行をするように、誰でも宇宙エレベーターに乗って宇宙へ行くことができるようになるでしょう。」と言いました。SF物語のワンシーンのように聞こえますが、JSEAによると、21世紀半ばまでには実現する可能性があるそうです。

Part 2

stationary 静止した
satellite   人工衛星、衛星
launch   打ち上げる
above ~   ~の上方に
equator 赤道
gravity 重力、引力
centrifugal force   遠心力
balance 釣り合い、バランス
in balance つり合って
cable ケーブル
stretch   引き伸ばす
downward 下向きに、下向 きの
upward 上向きに
as well 同じように
surface 表面
fix   取りつける、修理する

it takes 時間 to ― ―するのに時間がかかる
run on ~ ~で動く
electricity 電気
on electricity 電気で
per ~につき
be expected to ― ―することが期待される
the International Space Station 国際宇宙ステーション
linear 直線の
motor モーター


どのようにして宇宙エレベーターは建設される計画なのでしょうか? 最初に、静止衛星が地球の赤道上の約36,000km地点へと打ち上げられます。この地点は地球の重力と遠心力がつり合う地点です。次に、ケーブルが衛星から下の方へ伸ばされ、また、バランスをとるために上の方へも同じように伸ばされます。下の方へと伸ばされたケーブルは、最終的に地球の表面に達します。エレベーターがこのケーブルに固定されると、ケーブルに沿って上ったり下りたりできるようになります。

宇宙エレベーターで宇宙へ行くには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか? 宇宙エレベーターは、電気の力で、時速200~300kmの速さで動く計画です。したがって、地球の上空約400kmの国際宇宙ステーションの高さに到達するのに1・2時間かかるでしょう。ISSは、宇宙飛行士が数人、常駐するところです。地上約36,000kmの静止衛星に到達するためには、1週間くらいかかるでしょう。もしリニアモーターの技術が利用されれば、移動時間はずっと短くなるでしょう。


Part 3

extremely   極端に、とても
must be ~ ~に違いない、きっと~になるでしょう
steel 鋼鉄
material 素材
diameter 直径
the pull of ~ ~の引っ張る力、~が引っ張ること
development 発展、開発
the development of ~ ~の発展・進展、~を開発すること

potential 可能性を秘めた、可能性
carbon 炭素
nanotube ナノチューブ
exist 存在する
remain ~  ~のままである、残る
be made of ~ ~で出来ている
thin 細い
tiny とても小さい、ごくわずかの
amount 量
as a result 結果として、そのため
researcher 研究者
production 生産
mass production 大量生産


宇宙エレベーターには、とても長いケーブルが必要です。きっと約10万kmの長さになることでしょう。地球の直径の約8倍の長さです。こんなに長いケーブルは、地球の重力と遠心力が引っ張る力で壊れてしまうでしょう。したがって、ケーブルは鋼鉄の100倍以上の強度がなければいけません。1990年代までは、どんな種類の物質がこのケーブルとして十分な強度があるのか誰にもわかりませんでした。このことが、宇宙エレベーターを開発する上で最も大きな問題になっていました。

1991年に、日本の科学者飯島澄男博士は、宇宙エレベーターのケーブルとして期待できる物質を発見しました。それは「カーボンナノチューブ」と呼ばれます。もしこの物質が存在していなければ、依然として宇宙エレベーターはSF小説の中のモノにすぎなかったことでしょう。カーボンナノチューブは炭素で出来ていて、地球上で一番軽くて、一番強い物質です。カーボンナノチューブは、人間の髪の毛の約5万分の1の細さで、鋼鉄の100倍から150倍の強度があります。しかし、カーボンナノチューブには問題が一つあります。ごくわずかな量しか生産できないので、まだまだ値段がとても高いのです。そのため、カーボンナノチューブを大量生産できるようにするため熱心に取り組んでいる研究者がたくさんいます。


Part 4

at present 現在は
rocket ロケット
huge 巨大な、莫大な
fossil 化石
fossil fuel 化石燃料
on the other hand 一方
energy-saving 省エネの
eco-friendly 環境に優しい
although ~ ~だけれども
go up 上に上がる、上昇する
come down   降りてくる,下降する
store 貯える
battery バッテリー、電池
cost 費用
that of ~   ~のそれ
in addition さらに
unlike ~と違って
dioxide 二酸化物
carbon dioxide 二酸化炭素

no longer   もはや~ない
elderly 年配の
gateway 出入口
planet 惑星
imagine 想像する
change to ~   ~に乗り換える
a journey to ~ ~への旅
Mars 火星
Jupiter 木星
experience 経験
not so far そんなに遠くはない


現在、宇宙へ行くためには、ロケットを利用しなければなりません。ロケットは大量の化石燃料を必要とします。一方、宇宙エレベーターは、ずっと燃料の節約になりますし、環境にもずっと優しいのです。上るときに宇宙エレベーターはたくさんの電気を使うかもしれませんが、下りるときにまた電気を産み出します。そこで出来た電気は電池に蓄えられ、もう一度上るときに利用されます。宇宙エレベーターでの片道旅行の費用は、ロケットでの片道旅行の費用の約100分の1になるかもしれません。それに加えて、ロケットとは違って、宇宙エレベーターは二酸化炭素をまったく排出しません。

宇宙エレベーターを使えば、宇宙旅行は、もはや夢ではなくなるかもしれません。未来のある日、高齢者や子供でさえ、特別な訓練なしに宇宙へ行けるかもしれません。また、宇宙エレベーターにはさらに大きな可能性があります。他の惑星への出入口になるかもしれません。宇宙エレベーターで宇宙へ行って、宇宙船に乗り換え、火星や木星への旅を始めることを想像してみてください。こんなわくわくさせてくれる体験は、未来そう遠くはないのかもしれません。

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